毎月5万円、年利5%20年運用すれば2000万円についての疑問「なんでフルインベストメントやねん」

はじめに

NISA、iDeCoを検討している、現に活用している人なら誰もが耳にしたことないだろうか?

「毎月5万円、年利5%20年運用すれば2000万円」

確かに福利にお力を使い、再投資における税金を考慮した優良な金融商品を運用した場合2000万へ計算上は到達できるだろう。でもこういうことを言う人たちは大事なことを伝えていないと感じる。

そう、それはキャッシュポディションだ。

投資の前に現金

タイトルにあるとおり「毎月5万円、年利5%20年運用すれば2000万円」は株式100%(フルインベストメント)した場合である。今の株式市場では株式7割、債権3割でも可能かもしれないが悪意を感じる。この方法で2000万円作り出せというのはリスクでしかない。そもそも年利5%がいかにリスクが高く難しいか。

私はファンドマネージャーではないし、知り合いもいない。しかし市場をアウトパフォーム出来ずクビになる人もいる世界だと聞いた事はある。この市場というのが所謂5%(今では7ー10%ぐらいか)というわけだ。

大前提として生活防衛資金はどうした?

生活防衛資金がなければ株式投資なんてしてはいけない。もっというと10年以内に使う予定のある出費は株式ではなく現金で持っておくべきと考える。

生活防衛資金は世帯によるが生活費の半年から2年分ぐらいと言われている。

そうするとどうだろう、ほとんど貯蓄中央値ではないだろうか?

この段階で半分の世帯は投資は出来ない。だからこそ日銀が0.25%利上げで株価10%程度の下落を暴落と言って投げる人たちが続出する。まともなキャッシュポディションを持たず投資なぞするからである。

森永氏のように「投資をしない教科書を書かねばならない」とまではいかないがキャッシュポディション、シャープレシオについて説明していないヒトが多すぎる。

この本、面白かったです。投資をしないという選択肢もある。

キャッシュポディションは日本円だけではない

タイトル通り円だけではない。通貨としての価値があるドル、ユーロにも分散すべきと考える。