精神科に関わる機会が増えた、何この精神科薬?ネットで勉強調べても腑に落ちない。そんなあなた達に参考になればと思い。精神科病院で務めていた経験と私の考えを発信していきたい。
ちなみに薬を勉強するからと言って「今日の治療薬」や「治療薬ハンドブック」で勉強するのはあまりおすすめしない。これら薬を調べるためのものであり学問のスタートラインにもならないからである。youtube やブログでの勉強もあまりおすすめしない。あくまで私の考えではあるが経験が物を言う精神科領域には一種の流派なような物がある。例えば、非定型精神病が存在するか存在しないかである。診断医が変われば病名が変わると言われる学問において同じ薬剤でも著者、発信者が違えば捉え方違うことは当然である(パリペリドンを鎮静系・非鎮静系論争のようなもの)。しかし、しっかり学んでいれば言いたいことは共通している事がわかる。
今回は難しい話をする前におすすめの著書を紹介する。
これらの著書を勉強し経験に落とし込めば現場でも頼りにされる存在になると思う。
こころの治療薬ハンドブック
安価で専門的で実用的な著書はこれ以外に出会ったことがない。薬剤師のみならず看護師、コメディカルにも購入していただきたい著書である。特にマイナー(BZD)の勉強にちょうどよい。
ストール神経薬理学
昨年ついに5版が発売されましたね。私は初めてこの著書に出会った時はそのセンスの良さに衝撃を覚えました。精神神経薬理学において間違いなく本書は最高峰であると思う。個人的には精神科を生業としている薬剤師には読んでいてほしい一冊である。1万円以上しやや高価であり躊躇している方は4版を中古で購入すると3000円程度なのでそれを買えば問題なし。特にメジャートランキライザーの受容体特性に関する考え方が1つ上のステージにあなたを導くであろう。
今日の精神疾患治療指針
高価!何を言っているか分からない!
しかし、避けてはだめだ。DSM‐Ⅴ。ICD-11。そのちょっとした理解が薬の知識向上につながる。
世界一やさしい精神科の本
通勤中の一冊にどうぞ