通ぶれる漢方理論「防風通聖散」

62防風通聖散

構成生薬7.5g中
カッセキ3.0gオウゴン3.0gカンゾウ2.0gキキョウ2.0gセッコウ2.0gビャクジュツ 2.0gダイオウ1.5gケイガイ1.2gサンシシ1.2gシャクヤク1.2gセンキュウ1.2gトウキ1.2gハッカ1.2gボウフウ1.2gマオウ1.2gレンギョウ1.2gボウショウ 0.7gショウキョウ 0.3g

効能又は効果
腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症
高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘

ダイエット目的で認知されている漢方であるが万能のダイエット剤ではない。
もともとは体に熱を溜め込むことで動脈硬化、高血圧などを引き起こす体質(臓毒症)の改善に用いられる漢方であった。
その作用は解表、清熱、血の改善、利水、瀉下に大別されるが清熱、瀉下作用を基本としていることを理解しておく必要がある。「食欲旺盛(胃に熱がこもり)で便秘傾向なタイプ」に適応される。太っておらず冷え性な人には効果が見込めないどころか副作用のリスクがあるので注意が必要である
本メディアでも寒熱理論理論については解説しているのでそちらも参考にしてほしい。

清熱
サンシシ、オウゴン、セッコウ、キキョウ
発汗・解表
ボウフウ、ケイガイ、マオウ、ショウキョウ、レンギョウ
血の改善
センキュウ、トウキ、シャクヤク
利水
ビャクジュツ、カッセキ
瀉下
ダイオウ、ボウショウ、カンゾウ

参考文献