通ぶれる漢方理論「麦門冬湯」

29麦門冬湯

構成生薬9g中
バクモンドウ 10.0g、コウベイ 5.0g、ハンゲ5.0g、タイソウ3.0g、カンゾウ2.0g、ニンジン2.0g

効能又は効果
痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく

麦門冬湯は津液不足に用いられる代表的な漢方である。ハンゲのみ体に乾燥を与える生薬であり津液のバランスを調節している考えられている。他の生薬は体に潤いを与える生薬である。

気管支炎、痰の水分不足、空咳は寒熱論で言うところの熱の症状と考えられる。すなわち麦門冬湯は冷ます(潤いを与える)漢方とも捉えることができる。

参考文献