通ぶれる漢方理論「葛根湯」

1「葛根湯」

構成生薬
カッコン  4.0g、タイソウ  3.0g、マオウ  3.0g、カンゾウ  2.0g、ケイヒ  2.0g、シャクヤク  2.0g
ショウキョウ 2.0g

効能又は効果
自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎

添付文書でも記載がある通り体力のある患者に用いる。
ケイヒ、ショウキョウ、マオウという温める生薬が合されていることに注目する。 消炎作用のあるカッコンに加え消炎・瘀血改善作用のあるシャクヤクが配合されている。

類似薬として麻黄湯、麻黄附子細辛湯があるが、麻黄湯はより実証。すなわち体力があり、ゾクゾクしているときに用いられる。また喉に症状び効果がある杏仁が配合されている。麻黄附子細辛湯は体力のない虚証患者に使われる。

参考文献

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