前回、「ファンダメンタル投資の教科書」を2限にわたり勉強してきた。
BSを利用した決算書分析を解説。四季報、決算書の分析に利用してほしい。
基本用語
貸借対照表の基本は「資産=負債+純資産」であり。左側に資産。右側に負債、純資産が記載される。通常上から現金化しやすい順に記載される。
資産の部
- 流動資産
1年位内に現金化できる資産
現金、未収金、商品在庫等 - 固定資産
現金化するのに1年以上かかる
不動産、債権等
負債の部
- 流動負債
1年位内に返済義務がある負債
買掛金、短期借入金等 - 固定負債
1年位内に返済義務がない負債
社債、長期負債等
純資産(自己資産)
- 株式資本
資本、資本余剰金、利益余剰金
株主の出したお金+会社が稼いだ利益の積立
安全性のチェック
自己資本比率
純資産/資産✕100(%)
資産の内の自己資産の割合。
30%以上が望まれる。前回は80%以上優秀、50%以上合格点、20%以下危険と解説したが実際には業種によって異なる。財務省の法人企業統計では製造業が40%、非製造業が30%が平均。
流動率
流動資産/流動負債✕100(%)
1年以内の返済に備えて現金化できる資産を持っているか?
一般的に150〜200%以上が安全と言われている。
固定比率
固定資産/自己資本(純資産)✕100(%)
自己資本で固定資産を賄えているか?
100%以下で安全と言われているが、100を切っていたら危険というわけではない。銀行から融資を受けて設備投資をしている企業は多いからだ。そこで借りているお金が短期なのか長期なのか判断するために固定長期適合率を計算する。
固定長期適合率
固定資産/(自己資本+固定負債)
100%を超えると固定資産を賄うのに流動負債も使っておりかなり危険な状態といえる。
BSで異常をみつけたら
キャッシュフロー(CF)をチェックして健全かどうか判断
健全なパターンとして以下が挙げられる
営業CF(本業での設け):++
投資CF(成長投資のしているか):-
財務CF(借金しているか):-
参考文献
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