メジャートランキライザーを理解するうえでドパミン神経への理解を深めることは重要である。アセチルコリンードパミン仮説をはじめとするドパミン仮説、セロトニン仮説理解するためにゼロぐらいから始める記事を書きたいと思う。ぶっちゃけペラペラの参考書やネットサーフィンではなくストール神経薬理学を読めば良いと思う。私はストールの著書が大好きである。今後学んでいくうえでドパミン神経を取り囲むDA、5’HT-A、Achこの3つのバランスを理解する必要がある。4つのドパミン神経について今回は中脳辺縁系解説していく。
中脳辺縁系
画像を使って説明したいのだがどれを使ってよいのかが分からないので、大きいメディアを見てほしいい。統合失調症の勉強は個人的に大塚製薬のホームページがおすすめだ医療従事者なら登録もすれば無料で色々学べる。エビリファイ、レキサルティを開発した偉大なメーカーだ。
「陽性症状をに関与していると考えられる。」当メディアではこんな浅はかな解説をする気はない。
是非「中脳側腹被蓋野→線条体の側坐核へ投射している神経」と覚えてほしい。生理解剖的な覚え方ではあるが生業にするならいつか役に立つ。側坐核だけでも覚えてほしい。
すなわちそれは快楽、多幸感、陽性症状に関与を意味している。
さてここでD2遮断薬(一昔前の神経遮断薬と表現しようか)と思い返してみる。
上に記した作用のして遮断すべきは陽性症状のみであろう。神経遮断薬により完全にブロックしてしまえばアパシーとなることが想像つく。神経遮断薬の副作用でアパシーは覚えておきたい。陰性症状については次回記事にするが人間らしさにDAは必要である。
薬物乱用についてもこの投射経路の関与が考えられている。
参考文献とおすすめの著書
安価で専門的で実用的な著書はこれ以外に出会ったことがない。薬剤師のみならず看護師、コメディカルにも購入していただきたい著書である。特にマイナー(BZD)の勉強にちょうどよい。
昨年ついに5版が発売されましたね。私は初めてこの著書に出会った時はそのセンスの良さに衝撃を覚えました。精神神経薬理学において間違いなく本書は最高峰であると思う。個人的には精神科を生業としている薬剤師には読んでいてほしい一冊である。1万円以上しやや高価であり躊躇している方は4版を中古で購入すると3000円程度なのでそれを買えば問題なし。特にメジャートランキライザーの受容体特性に関する考え方が1つ上のステージにあなたを導くであろう。
高価!何を言っているか分からない!
しかし、避けてはだめだ。DSM‐Ⅴ。ICD-11。そのちょっとした理解が薬の知識向上につながる。
通勤中の一冊にどうぞ